タイワンヒメシジミ

《学名》
 Freyeria trochilus
《分布(記録のある沖縄県の島)》
 石垣島、小浜島、黒島、西表島、波照間島、与那国島
 ★与那国島宇良部 28頭 2003年10月4日,日本初記録,佐々木 茂・村松 稔【参考文献】蝶研フィールド209,248
 *月刊むし465号(迷蝶特集号、2009),小浜島

《成虫の生態・写真解説》
 成虫の生態写真は特記のない場合は全て新田智撮影、未発表も含む。以下のようにキャプション▲の色によって成虫の生態行動、および天敵を分けています。必要なものは解説も入れます。なお、吸蜜植物で未同定のものは園芸種などとしています。これらの未同定植物名がお分かりの方、また明らかに誤りである(植物名・天敵名)場合はご指摘頂きたく、お願いします。
【吸蜜・吸水】印です。
『撮影メモ』♂の吸水(吸水をしながら尾端に水滴を出す)。吸蜜植物(センダングサ類、ヒメノアズキ、ナンバンコマツナギ、タヌキコマツナギ、カタバミ、イヌタデ、カッコウアザミ、未同定の植物)。
【交尾・求愛】印です。
『撮影メモ』求愛行動は♀が蕾み穂の上に飛来して来て共に触角を動かしながら接近(写真左)、お互いすれ違い♀が下に♂が上になったところで♂は腹部を大きく曲げる(写真右)も成立には至たらなかった。
【成虫のその他の生態】印です。
『撮影メモ』日光浴はよく観察できた。♂はテリトリーを張る際にも翅を開く。♀の日光浴では冬至頃の15時過ぎ、太陽の角度に合わせて翅を開き体を傾けながら日光浴する姿を撮影できた
【天敵】印です。
『撮影メモ』ミナミコガネグモダマシ(?)。

♂(センダングサ類の花で吸蜜)与那国島 2003年10月5日 ♂(ヒメノアズキの花で吸蜜)与那国島 2003年10月5日 ♂(ナンバンコマツナギの花で吸蜜)西表島 2006年11月6日 ♀(タヌキコマツナギの花で吸蜜)西表島 2006年11月6日
♀(カタバミの花で吸蜜)西表島 2006年11月6日 ♀(イヌタデの花で吸蜜)西表島 2006年11月6日 ♀(カッコウアザミの花で吸蜜)西表島 2006年11月6日 ♀(未同定の植物の花で吸蜜)西表島 2006年11月6日(新田敦子)
♂吸水 西表島 2008年12月12日(新田敦子) ♂(ミナミコガネグモダマシ♂(?)に捕食)西表島 2010年1月1日 ♂日光浴をしながらテリトリーを張る 西表島 2006年11月4日 ♀日光浴 西表島 2009年12月29日15時35分(新田敦子)
求愛行動(連続)西表島 2006年11月6日14時26分(新田敦子) 求愛行動(連続)西表島 2006年11月6日14時26分(新田敦子) 交尾(上♂・下♀、チガヤ)西表島 2006年11月4日 交尾(左♂・右♀、チガヤ)西表島 2006年11月6日

《変異・異常型》
【標本写真】蝶研フィールドに報告されたものを中心にアップしています。多くの方々から標本写真の掲載についてご快諾いただきました。ご協力頂きました皆様へ感謝申し上げます(これからも変異ある個体の写真を随時、募集しています)。
クリックしてね→本種標本写真へ。
【生態写真】生態写真で見る変異です。主に、新田智が撮影したものです。
クリックしてね→本種生態写真で見る変異へ。

《産卵〜幼生期》
 産卵〜幼生期までを紹介しています。野外での母蝶の産卵、その卵、幼虫、蛹、羽化シーンをまとめる予定です。撮影できしだい随時更新します。主に、新田智が撮影したものです。
クリックしてね→本種沖縄蝶類幼生期図鑑へ

《食草》
 タヌキコマツナギ・ナンバンコマツナギ・ヒメノアズキ・ミツバコマツナギ(季刊ゆずりは64)。
【参考文献】蝶研フィールド209,248。

《文献覚え書き》タイワンヒメシジミ