♀(アマミアズチグモに捕食される)大宜味村 2011年9月5日 ♂(オキナワアズチグモに捕食される)沖縄市 2012年4月30日 終齢(チャスジハエトリに食べられる)北中城村 2012年3月7日 蛹(タイワンキドクガに齧られる)北中城村 2012年3月11日
     
交尾(上♀・下♂)名護市 2011年7月6日      

テングチョウ

《学名》
 
Libythea lepita
《分布(記録のある沖縄県の島)》
 伊平屋島、野甫島、伊是名島、水納島(本部町)、瀬底島、伊江島、古宇利島、屋我地島、奥武島(名護市)、沖縄本島、浜比嘉島、伊計島、藪地島、津堅島、久高島、渡嘉敷島、粟国島、久米島、北大東島、南大東島、宮古島、池間島、伊良部島、石垣島、竹富島、小浜島、黒島、西表島、波照間島、与那国島
《成虫の生態・写真解説》
 
成虫の生態写真は特記のない場合は全て新田智撮影、未発表も含む。以下のようにキャプション▲の色によって成虫の生態行動、および天敵を分けています。必要なものは解説も入れます。なお、吸蜜植物で未同定のものは園芸種などとしています。これらの未同定植物名がお分かりの方、また明らかに誤りである(植物名・天敵名)場合はご指摘頂きたく、お願いします。
【吸蜜・吸水】印です。
『撮影メモ』♂♀の吸水。吸蜜植物(オクラレルカ、ヒカンザクラ、ヒラミレモンの樹液および花、ビワ、モンパノキ、センダングサ類、シマヤマヒハツ、タイワンヒヨドリバナモドキ、サンゴジュ、ハマボッス、ショウベンノキ、キダチハナグルマ、ツワブキ、チシャノキ)。
【交尾・求愛】印です。
『撮影メモ』写真の一例のみ。もっと探してみたい。
【成虫のその他の生態】印です。
『撮影メモ』
【天敵】印です。
『撮影メモ』アマミアズチグモ、オキナワアズチグモ、チャスジハエトリ、タイワンキドクガ。アマミアズチグモ、オキナワアズチグモの同定ポイントはクモの顔域、アマミアズチグモは黒、オキナワアズチグモは薄い茶色です。

♀(オクラレルカで吸蜜)大宜味村 2013年4月9日 1頭(ヒカンザクラの花で吸蜜)本部町 2012年2月1日 ♀(ヒラミレモンの樹液を吸っている)名護市 2012年7月24日 ♂(ビワの花で吸蜜)本部町 2012年11月20日
♀(モンパノキの花で吸蜜)糸満市 2011年5月22日 ♀吸水 大宜味村 2011年6月13日 ♀クロマダラソテツシジミ♀と一緒(センダングサ類の花で吸蜜)うるま市 2011年7月21日 ♀(シマヤマヒハツの花で吸蜜)うるま市 2011年9月14日
♀(タイワンヒヨドリバナモドキの花で吸蜜)本部町 2010年11月1日 ♂吸水 うるま市 2009年3月23日 1頭(ヒラミレモンの花で吸蜜)大宜味村 2006年3月5日 ♀(サンゴジュの花で吸蜜)うるま市 2006年4月14日
     
♀(ハマボッスの花で吸蜜)国頭村 2006年4月30日      
1頭(ショウベンノキの花で吸蜜)国頭村 2013年5月6日(新田敦子) 1頭(キダチハナグルマの花で吸蜜)うるま市 2012年6月5日(新田敦子) 1頭(ツワブキの花で吸蜜)本部町 2012年11月20日(新田敦子) 1頭(チシャノキの花で吸蜜)中城城址 2018年11月20日(新田敦子)
《変異・異常型》
【標本写真】蝶研フィールドに報告されたものを中心にアップしています。多くの方々から標本写真の掲載についてご快諾いただきました。ご協力頂きました皆様へ感謝申し上げます。(これからも変異ある個体の写真を随時、募集しています)。
クリックしてね→本種標本写真へ
【生態写真】生態写真で見る変異です。主に、新田智が撮影したものです。
クリックしてね→本種生態写真で見る変異へ
《産卵〜幼生期》
 産卵〜幼生期までを紹介しています。野外での母蝶の産卵、その卵、幼虫、蛹、羽化シーンをまとめる予定です。撮影できしだい随時更新します。主に、新田智が撮影したものです。
クリックしてね→本種沖縄蝶類幼生期図鑑へ
《食草》
 リュウキュウエノキ(クワノハエノキ)。
《文献覚え書き
【20
21年度発行文献より】
 分布;テングチョウ 奥武島(名護市)新田敦子ほか「沖縄県島嶼別蝶類分布表の作成にあたって」Butterflis(85)48-57.

【2019年度発行文献より】

 沖縄県で記録された蝶類と食草についてまとめる(島嶼別蝶類分布一覧表あり)比嘉正一・長嶺邦雄、改訂・沖縄県の蝶ー記録された島と食草ー;2-182(沖縄昆虫同好会).

【2018年度発行文献より】
  野甫島で初記録の種;テングチョウ5頭目撃 野甫島 2017年11月8日。野林千枝・長田勝・小浜継雄・松村雅史・山崎仁也「2017年・伊平屋島の蝶の目撃及び採集記録(11月6日〜11月9日) 」、琉球の昆虫42(5-8).

 テングチョウ♀ 伊是名島シラサギ展望台付近 2003年5月27日(新田智)、新田智・新田敦子「特集;離島大好き編(2003年〜2017年)」、ありんくりん通信 特別号(2018);1-8.
【2017年度発行文献より】

 テングチョウ;宮古諸島の池間島での初記録(2頭,2016年5月:小浜継雄・砂川博秋, 宮古島総合博物館紀要(21): 167-191..
【2013年度発行文献より】

 沖縄県の蝶・記録された島と食草(沖縄昆虫同好会)
《参考資料》
【参考文献】
本種に関する蝶研フィールドについて(数字は通巻号数)
 横地隆 小笠原のテングチョウ 8
 今田稔 テングチョウ 11
 渡辺康之 能勢のテングチョウの大発生について(1985年) 12
 鈴木智史 千葉県におけるテングチョウの採集記録 34
 加藤良樹 東京都心におけるテングチョウの記録と興味ある生態的知見 48
 中西元男 三重県におけるテングチョウの2化記録 58
 石川邦彦 千葉県のテングチョウ 86
 新田智 西表島で初体験 86
 伊藤ふくお テングチョウの越冬 95
 大北一夫 冬期のテングチョウの一行動観察例 111
 上山智嗣 ノースポールで吸蜜するテングチョウ 160
 法西浩 テングチョウに寄生するヒメバチ 192
 長谷川順一 テングチョウは移動性か? 219
 日置健吾 テングチョウの日光浴 221
 蛭川憲男 テングチョウは高地へ移動するか 221
 西口隆 黒島のテングチョウの記録 230
 蛭川憲男 テングチョウの幼虫をフタモンアシナガバチが捕食する 231
 水越雄二 八重山諸島産テングチョウの個体変異 242
 山田富司 東京都世田谷区でテングチョウを目撃 252
 下村卓見 テングチョウの異常個体を採集 253
 小林諒介 テングチョウの異常個体(バルビの矮小) 254
 小林望光 テングチョウの誤産卵を観察 257・258