交尾(左♀・右♂)うるま市 2013年10月20日 ♂(アズチグモに捕食される、ジシバリ)うるま市 2013年11月11日 ♀(オキナワアズチグモに捕食される、シチヘンゲ)うるま市 2013年11月11日 ♂(シラヒゲハエトリに捕食される)うるま市 2013年11月2日

ホリイコシジミ

《学名》
 
Zizula hylax
《分布(記録のある沖縄県の島)》
 
水納島(本部町)、瀬底島、伊江島、古宇利島、屋我地島、奥武島(名護市)、沖縄本島、宮城島(大宜味村)、浜比嘉島、うるま市(宮城島)、津堅島、宮古島、池間島、多良間島、石垣島、竹富島、小浜島、黒島、鳩間島、西表島、波照間島、与那国島
沖縄県以外の記録
 東京都(父島、中硫黄島、母島、硫黄島、兄島)、高知県、鹿児島県(沖永良部島、与論島)
《成虫の生態・写真解説》
 
成虫の生態写真は特記のない場合は全て新田智撮影、未発表も含む。以下のようにキャプション▲の色によって成虫の生態行動、および天敵を分けています。必要なものは解説も入れます。なお、吸蜜植物で未同定のものは園芸種などとしています。これらの未同定植物名がお分かりの方、また明らかに誤りである(植物名・天敵名)場合はご指摘頂きたく、お願いします。
【吸蜜・吸水】印です。
『撮影メモ』♂の吸水。吸蜜植物(ナガバハリフタバムグラ、キク科(未同定)、カタバミ、ジシバリ、センダングサ類、アメリカンブルー、コバノランタナ、オシロイバナ、ヤンバルハグロソウ、クマツヅラ)。
【交尾・求愛】印です。
『撮影メモ』写真の個体以外にも交尾を複数例観察、撮影している。
【成虫のその他の生態】印です。
『撮影メモ』2013年の発生の時、日光浴は殆ど観察できなかった。早朝に一瞬翅を開くのを2度ほど見た程度でいずれも撮影は間に合わなかった。滅多にないことかと思いながら写真を整理していたら、2008年12月20日の写真にあったのでアップする。♂の毛束は大きな写真でブログにアップする。
【天敵】印です。
『撮影メモ』アズチグモ、オキナワアズチグモ、シラヒゲハエトリ。
【分布】印です。迷蝶なので、島嶼で撮影(一部採集)した個体を示す。一部生態写真は幼生期のみ。*は2016年12月現在未記録。
『撮影メモ』水納島(本部町)、瀬底島、伊江島、古宇利島、屋我地島、奥武島(名護市)、沖縄本島、宮城島(大宜味村)、津堅島、石垣島、西表島、うるま市(宮城島)*

♀日光浴 西表島 2008年12月20日 ♂(尾端から毛のようなもの?が見える)西表島 2010年1月1日 ♂(ナガバハリフタバムグラの花で吸蜜)うるま市 2013年10月11日 ♂(キク科の花で吸蜜)うるま市 2013年10月11日
♂(カタバミの花で吸蜜)うるま市 2013年12月1日 ♂(ジシバリの花で吸蜜)うるま市 2013年12月11日 ♂(センダングサ類の花で吸蜜)うるま市 2013年10月20日 ♀(アメリカンブルーの花で吸蜜)うるま市 2013年10月20日
♂(ランタナの花で吸蜜)津堅島 2013年11月26日 ♂(オシロイバナの花で吸蜜)津堅島 2013年11月26日 ♂吸水 津堅島 2013年11月26日 ♀(ヤンバルハグロソウの花で吸蜜)瀬底島 2013年11月1日(新田敦子)
♀(クマツヅラの花で吸蜜)うるま市(宮城島) 2016年12月23日 ♂ 石垣島 2004年9月15日 終齢(ヤナギバルイラソウ)屋我地島 2013年9月30日 ♀ うるま市(宮城島)桃原 2017年1月1日(ありんくりん通信20)
1♂ 本部町(水納島)2013年12月2日 1♀ 古宇利島 2013年9月30日 1♀ 大宜味村(宮城島)2013年10月1日 1♀ 伊江島 2013年11月19日
《変異・異常型
【標本写真】蝶研フィールドに報告されたものを中心にアップしています。多くの方々から標本写真の掲載についてご快諾いただきました。ご協力頂きました皆様へ感謝申し上げます(これからも変異ある個体の写真を随時、募集しています)。
クリックしてね→本種標本写真へ。
【生態写真】生態写真で見る変異です。主に、新田智が撮影したものです。
クリックしてね→本種生態写真で見る変異へ。
《産卵〜幼生期》
 産卵〜幼生期までを紹介しています。野外での母蝶の産卵、その卵、幼虫、蛹、羽化シーンをまとめる予定です。撮影できしだい随時更新します。主に、新田智が撮影したものです。
クリックしてね→本種沖縄蝶類幼生期図鑑へ
【ありんくりんニューレポ】
 ニュースでは2013年の発生地環境などを詳しく紹介しています!!
 沖縄県で発生中のホリイコシジミ(2013年9月21日〜)
《食草》

 キバナノランタナ(キバナランタナ)、ケブカルイラソウコバノランタナシチヘンゲヤナギバルイラソウランタナ
《文献覚え書き
【202
4年度発行文献より】
 分布:ホリイコシジミ数頭 津堅島 2024年1月1日 記録者なし「国内蝶類情報2024年(1)」ゆずりはクラブ(299)11-12.
【202
1年度発行文献より】
 分布;ホリイコシジミ少数確認 小浜島イシナータ 10月11日 青木 一宰「八重山の迷蝶などの記録、2017年」Citrina通信(695)4431-4436.

【2020年度発行文献より】

 ホリイコシジミ;2003年高知県1頭、2007年鹿児島県指宿市1頭の記録がある「昆虫の図鑑 採集と標本の作り方(増補改訂第2版)」、福田晴夫ほか(2020).

【2019年度発行文献より】

 沖縄県で記録された蝶類と食草についてまとめる(島嶼別蝶類分布一覧表あり)比嘉正一・長嶺邦雄、改訂・沖縄県の蝶ー記録された島と食草ー;2-182(沖縄昆虫同好会)
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 ホリイコシジミ2♀ 多良間島 2019年6月26日 玉置高志「多良間島でホリイコシジミを採集」、めもてふ341;3752.
【2018年度発行文献より】

 ホリイコシジミ;1頭目撃 糸満市竹富 2017年10月24日 馬場三郎。野林千枝「2017年・沖縄島および離島の蝶の記録」、琉球の昆虫42(155-166)
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 ホリイコシジミ4♂3♀ 多良間島 2018年9月12日 玉置高志「多良間島でホリイコシジミを採集(沖縄県)」、めもてふ336;3701.

【2017年度発行文献より】
 うるま市(宮城島)初記録 1♀撮影 2017年1月1日、1♀撮影 2017年1月28日(新田智、ありんくりん連通信20、3-5).
 ホリイコシジミ 多良間島初記録 玉置高志「多良間島でホリイコシジミを採集(多良間村)」、めもてふ330;3640.
2015年度発行文献より】
 ホリイコシジミ 5頭 宜野湾市愛知 2013年9月11日(小浜継雄「沖縄島のチョウ2011年-2014年の記録」琉球の昆虫39(199-206).

【2014年度発行文献より】
 池間島初記録(3♂4♀、2013年11月、池間島;玉置高志、めもてふ(309))矢後勝也「2013年の昆虫界をふりかえって」、月刊むし519.
 奥武島(名護市)のホリイコシジミ;2♂1♀目撃、2013年10月14日。(松本重陽、琉球の昆虫(38)51).
 与論島でホリイコシジミを採集(田中直邦、SATSUMA(151)85).
 沖永良部島でホリイコシジミの発生を確認(金井賢一、SATSUMA(151)85).
【2013年度発行文献より】
 記録のまとめ(SATSUMA 150).
 沖縄県の蝶・記録された島と食草(沖縄昆虫同好会)
 屋我地島・古宇利島・瀬底島・大宜味村(宮城島)・津堅島(各島、採集記録有り) 新田敦子、月刊むし514

参考資料》
【参考文献】
本種に関する蝶研フィールドについて(数字は通巻号数)
 
渡辺康之 沖縄本島で発生中のホリイコシジミ 蝶研フィールド20
 墨谷 健 西表島にてホリイコシジミを採集 蝶研フィールド23
 広瀬正則 名護市におけるホリイコシジミの記録 蝶研フィールド25
 中村知史 ホリイコシジミの異常型 蝶研フィールド28
 小路嘉明 ホリイコシジミの生態に関する追記 蝶研フィールド31
 岡 忠継 沖縄本島でホリイコシジミを採集 蝶研フィールド33
 山村 剛 石垣島でホリイコシジミを採集 蝶研フィールド37
 森 一弘 1989年の石垣島におけるホリイコシジミの記録 蝶研フィールド49
 小林克行 小浜島で初記録のホリイコシジミを採集 蝶研フィールド93
 小路 嘉明 ホリイコシジミの蛹化場所 蝶研フィールド137
 高? 浩一朗 ホリイコシジミの採卵と飼育 蝶研フィールド144
 森 一弘 高知県でホリイコシジミを採集 蝶研フィルド209
 新田 智 石垣島・西表島で発生したホリイコシジミ 蝶研フィールド255
 三宅 武 石垣島でホリイコシジミを採集 蝶研フィールド257・258